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遠い日の切ない思い出-1-

冬になり雪が降り始めると、夕方散歩する柴犬を見ると遠~い遠~い昔の子供の頃の切ない思い出が鮮明に思い出されます。
そうあれば私が小学6年生の時で、戦争が一段と激しくなってきた頃でした。

私の住む北国の田舎にも、戦争による厳しい統制が及び始めました。
その頃私は、ユウという1匹の雄の柴犬を飼っていました。
ユウはおとなしい性格ですが、誰かが家に近寄ると激しく吠えて威嚇し番犬としては申し分のない犬でした。

私は学校から帰るとユウを連れて山や川に出かけて、一緒に楽しく遊びました。
当時の田舎は今のように遊技場も映画館もなく、山での山菜採り、川での魚釣り、川での水泳しか楽しみはありませんでした。

ユウは、私の友をしていつも一緒に出かけ、夜になると納屋の片隅で丸くなって寝ていました。

戦争がますます激しくなり、犬を飼う余裕はなく、ユウを始末するよう役所から申し渡されました。

お父さんはユウを裏山で殺そうとしました。
「お父さん!止めて下さい」
「ユウには何の罪もありません」
「僕が責任を持って飼いますから、お願い」
私はお父さんにすがりつき懇願しました。
最初はお父さんも聞く耳を持ちませんでしたが、私が激しく懇願したために、仕方なく、
「人様に分からないように飼うんだ」
「餌も今まで通りにやれなくなるぞ、それでも良いな??」
「また人に見つかれば殺されるぞ」
お父さんは鎖を私に渡してくれました。
「僕がユウ守るから、お父さんに迷惑をかけないから」
私は、お父さんに礼を言いユウを抱きしめました。

それからは、人目を憚りながらユウを納屋や裏山に隠す日々が続きました。
それでも私はユウとの毎日の生活が楽しくてたまりませんでした。
戦争がいっそう激しくなり人の食事も粗末となり、当然犬の食事も一層粗末な物しか与えられなくなりました。
水のような雑炊・大根、さつまいものシッポ・麦飯・干瓢やさつまいもの干したものの残りなど、それでもユウは喜んで粗末な食事を食べ、
私に懸命にしっぽを振って甘えました。

続く

theme : 犬との生活
genre : ペット

tag : 柴犬 遠い日の切ない思い出

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