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薄汚れたぬいぐるみ-8.縁側の陽だまりの中のペス-

縁側の陽だまりの中でペスがぬいぐるみと楽しそうにじゃれ合っているのを家内と見ていると、自然に顔の筋肉が緩んできます。

「お父さんの顔ったら!」
家内がくすくす笑いながら言いました。
「お前の顔こそ!クシャクシャだよ!」
お互いそう言いながら笑いこけました。

そしてペスがぬいぐるみと楽しそうにじゃれ合っているのを見続けていました。

しばらくして、私は、
ペスおいで!」
と呼びかけると。
ペスは小さな尻尾を激しく振りながらぬいぐるみをくわえたまま一目散に私の胸の中に飛び込んできました。

「よしよし、ペスは賢いねぇ」
私はペスを力一杯抱きしめました。
ペスのえも言えぬ香ばしい匂いが鼻をくすぐりました。

ペスは私の顔をペロペロと舐めてくれます。
「ありがとうペス」
「ペスよしよし」
家内も横からペスの頭を優しく撫ぜています。

ペスが来て1ケ月の時の様子が鮮明に目の前に写した出されました。
仔犬の時のひとつひとつの可愛い仕草が走馬灯のように眼前を通り抜けていきます。

ペス!もうお前はいないんだなぁ!!」
「お前が行ってから、お母さんも大層悲しんでいるよ!」
ペス!」
私はひとり呟きながら、いつもペスがぬいぐるみとじゃれ合っていた縁側の陽だまりに眼を向けました。

涙で霞んだ陽だまりの中に、何とぬいぐるみをくわえたペスが楽しそうに遊んでいるではありませんか。
私は眼をこすりながらもう一度見直しました。
ペスがぬいぐるみをくわえ私の方を見ています。
「ペス!ペス!」

私はペスに向かって呼びかけながら縁側に駆け寄り、ペスを抱きしめました。
しかし、私の両手は空を切り眼前にいたペスの姿は忽然と消えてしまいました。

「ペス!ペス!」
私は何度もペスの名前を呼びながら探しましたが、ペスの姿はありません。
「そうだ、ペスはもういないんだ、ペスのことを思いつ続けているからペスが心配して来てくれたんだ」
私は心のなかでそう言い聞かせてました。

その時何処からもなく得も言えぬ香ばしい匂いが鼻をくすぐりました。
「これはペスの匂い」
「やはりペスは私のことを心配して見に来てくれたんだ!」
「ペス!」
大粒の涙が縁側の敷居に落ち続けました。

続く

theme : 犬との生活
genre : ペット

tag : ペス 犬との生活 悲しみ

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まとめ【薄汚れたぬいぐるみ−】

縁側の陽だまりの中でペスがぬいぐるみと楽しそうにじゃれ合っているのを家内と見ていると、自然に顔の筋
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